早稲田渋谷シンガポール校(早稲渋)に在籍するご家庭からいただく相談で、圧倒的に多いのが「早稲田大学への推薦は、実際どうすればもらえるのか」という内容です。
早稲渋は早稲田大学の系属校であり、内部推薦制度を利用して早稲田大学へ進学する道が開かれています。ただし「入学すれば自動的に推薦がもらえる」わけではなく、学内での競争が存在します。
この記事では、早稲渋の内部進学について以下の点を解説します。
- 系属校としての推薦制度の仕組み
- 推薦の判定で重視される要素
- 学部選択と学内順位の関係
- 推薦を確保するための定期テスト対策の考え方
早稲田渋谷シンガポール校の推薦制度の仕組み
まず、学校と制度についてを押さえておきましょう。
文部科学省認定の在外教育施設であること
早稲渋は1991年に開校した、文部科学省の認定を受けた私立在外教育施設の高等部です。日本の高等学校と同一の教育課程にもとづく教育を行っており、英語以外の授業は日本語で実施されます。
つまりカリキュラムは日本の学習指導要領に沿っているため、日本の大学受験にもそのまま対応できる環境です。この点が、インターナショナルスクールや現地校との最大の違いになります。
早稲田大学の系属校としての推薦枠
早稲渋は2002年に早稲田大学の系属校となり、以降、早稲田大学への内部推薦制度が設けられています。
推薦枠の規模は年度によって変動しますが、直近の情報では、生徒定員に対してかなりの割合の推薦枠が確保されているとされています。ただし推薦枠の数、対象学部、選考基準はいずれも年度ごとに変わる可能性があるため、最新の正確な情報は必ず学校が公表している資料でご確認ください。
なお早稲渋は高校のみの設置で中高一貫ではないため、入学は高校入学時のみとなります。早稲渋を目指す場合は、まず入学試験の対策が必要です。
推薦の判定で重視される3つの要素
内部推薦の選考で見られているのは、大きく次の3点です。
1. 学内成績(評定)
最も比重が大きいのが、日々の授業と定期テストの積み上げで決まる学内成績です。
一般的な大学受験と大きく異なるのは、「本番の一発勝負」ではなく「3年間の積み上げ」で評価される点です。高1の1学期の成績も評価対象に含まれるため、入学直後から意識する必要があります。つまり、高2や高3で急に頑張っても、それまでの成績を取り返すのが難しい構造になっています。
2. 英語資格
英検やTOEFLなどの英語資格が評価される点も特徴です。
シンガポールという英語環境の利点を活かして、早めに資格を取得しておくことが有利に働きます。学校の授業と並行して資格対策を進める必要があるため、計画的なスケジュール管理が求められます。
3. 生活態度・学校生活への取り組み
出欠状況、提出物、学校行事や部活動への取り組みなども評価の対象になります。
学力だけでなく「日々の学校生活を真面目に積み上げているか」という点が見られるため、テスト前だけ頑張るスタイルでは評価されにくいと考えてください。
学部選択は「総合ポイント順」という現実
早稲渋の内部推薦で見落とされがちなのが、学部選択の仕組みです。
推薦枠は学部ごとに配分されており、総合的な評価ポイントの高い生徒から順に希望の学部を選べる仕組みになっています。つまり「早稲田大学に推薦で行けるかどうか」という次元だけでなく、「希望する学部に行けるかどうか」という次元でも学内順位が効いてきます。
この構造上、一般的な大学附属校よりも入学後の学内競争は厳しくなります。「推薦があるから安心」ではなく、「入学後こそ勝負」という認識が必要です。
第一志望の学部が明確にある場合は、高1の段階からその学部に必要なポイントを逆算して、成績目標を立てることをおすすめします。
推薦を確保するための定期テスト対策
では具体的に何をすべきか。定期テスト対策の観点から整理します。
高1:出だしでつまずかないことが最優先
高1の成績が3年間の土台になります。
早稲渋のカリキュラムは日本の高校と同一水準のため、日本人学校から進学した生徒でも、中学までとは学習量・難易度が大きく変わります。特に数学と英語は、最初の1学期でつまずくと以降の挽回に時間がかかります。
入学直後から定期テストごとに目標評定を設定し、下がった科目はその学期内にリカバリーする習慣をつけてください。
高2:全科目のバランスを崩さない
高2は科目数が増え、苦手科目が明確になる時期です。
推薦の評価は全科目の総合で決まるため、得意科目で稼いで苦手科目を放置する戦略は取れません。「苦手科目を平均まで引き上げる」ことが、得意科目をさらに伸ばすことよりも順位に効きます。
高3:最後まで評定を落とさない
推薦が確定するまでは、最後の定期テストまで評価対象です。
「推薦がほぼ決まったから」と気を抜いた結果、最終学期の成績が下がって希望学部から外れるケースは避けたいところです。
寮生の場合の注意点
寮から通学している生徒の場合、家庭での学習管理が届きにくいという特性があります。
自習時間を自分でコントロールできる生徒は伸びますが、そうでない場合は外部のサポートを入れて学習ペースを管理することが現実的です。オンラインでの学習サポートも選択肢になります。
まとめ
早稲渋の内部推薦について、押さえておくべきポイントを整理します。
- 早稲渋は文部科学省認定の在外教育施設で、早稲田大学の系属校
- 推薦の評価は学内成績・英語資格・生活態度の総合で決まる
- 学部選択は総合ポイントの高い生徒から順に決まるため、学内順位が重要
- 高1の1学期から評価対象になるため、入学直後からの積み上げが不可欠
- 推薦枠や選考基準は年度ごとに変わるため、必ず学校の公表資料で最新情報を確認
定期テストの成績が伸び悩んでいる、あるいは特定の科目だけ足を引っ張っているという場合は、早い段階での対策が効果的です。お子さんの現状に合わせた学習プランについては、以下より無料資料請求でご案内しています。
-アイキャッチ-1.png)