Kodomo Club Column

2026.10.16

At what age should you start teaching Hiragana? Signs to start and how to practice


同じくらいの年齢の子が自分の名前を書いているのを見て、「うちはまだ何も教えていない」と気になったことはありませんか。何歳から始めればいいのか、早いほうがいいのか。調べても答えが出ないまま、時間が過ぎてしまうこともあります。

手がかりになるのは、年齢ではなく段階です。今どの段階にいるかが分かれば、次にすることはおのずと決まります。

1. ひらがなは何歳から?年齢より「段階」で見る

一般的には、4歳から5歳ごろに読み始める子が多いといわれます。ただし個人差はとても大きく、3歳で読める子もいれば、6歳近くまで文字に関心を示さない子もいます。どちらも心配のいらない範囲です。

年齢の幅が広いのは、ひらがなの習得が一本の階段ではなく、次の4つの段階を踏んで進むからです。

【第1段階】文字が「模様」から「意味のあるもの」に変わる
看板やお菓子の袋を指さして「なんて読むの?」と聞きはじめます。読んであげるだけで十分な時期です。

【第2段階】知っている文字を拾って読む
自分の名前や、よく目にする文字を見つけられます。一文字ずつの拾い読みになります。

【第3段階】文字と音がつながり、短い文を読む
拾い読みから、つながった言葉として読めるようになります。

【第4段階】書きはじめる
読める文字を形として書こうとします。鉛筆を扱う力が追いつくのを待つ段階です。

読むが先、書くは後です。海外で暮らしていると、日本語の文字が目に入る時間は短くなります。進みがゆっくりに見えるのは、文字に出会った回数の差です。段階で見れば、他のお子さんと比べる必要がなくなります。

2. 始めどきのサインと始めた頃によく見られる姿

第1段階から第2段階に移るころ、次のような様子が見えてきます。始めどきのサインです。

・自分の名前の文字を見つけて「これ、ぼくの!」と喜ぶ
・看板やお菓子の袋を指さして「なんて読むの?」と聞く
・クレヨンや鉛筆で、閉じた丸や思いどおりの線が描けるようになっている

サインが出ていないうちに机に向かわせると、文字そのものを嫌いになることがあります。急がないことが、いちばんの近道です。

書きはじめてからは、鏡文字になる、書き順がばらばらになる、「あ」から順に教えるとつまらなそうにする、といった姿がよく見られます。どれも通る道で、鏡文字は6歳ごろまでよくあることです。その場で直させるより、正しい形を隣に書いて見せるくらいがちょうどよい関わり方です。

3. こどもクラブで、文字を使う前にしていること

4つの段階のうち、つまずきが起きやすいのは第3段階と第4段階です。こどもクラブでは、そこに入る前の準備に時間をかけ、書き取りの練習から始めることはしません。

準備の一つは、音を切り分けて聞く感覚です。3歳児コースのしりとりリースは、言葉が音のまとまりでできていることに気づく活動です。「りんご」は「り・ん・ご」の三つの音でできている。この感覚が育っていると、文字と音を結びつける第3段階がぐんと楽になります。

もう一つは、鉛筆を扱う力です。4歳児コース(N2)では、線をなぞる、形をかたどるといった手を使う活動を重ねます。ここで育つ運筆の力が、そのまま第4段階を支える土台になります。日本語ネイティブの親御さんが片方だけのご家庭でも、この順番は変わりません。

この時期に育つ力は、関連記事「4歳児コース(N2)で育つ力|文字・数への興味を引き出す学び方」でご紹介しています。

4. 家庭でできる練習方法

特別な教材がなくても、今の段階に合わせて始められることがあります。

1. 名前の文字から始める(第1〜2段階)
自分の名前は、いちばん意味のある文字です。「あ」から順に教えるより、名前の一文字目から入るほうが覚えが早くなります。

2. 読めた数を確かめない(第2〜3段階)
「いくつ読めた?」と聞くより、読める文字が出てくる絵本を一緒に探すほうが続きます。

3. 書く前に、指でなぞる(第4段階)
机や手のひらに指で書く、空中に大きく書くといった動きから入ると、形が体で覚えられます。

4. 書いたものを読んであげる(第4段階)
形になっていなくても書いたものを口に出して読んで、「おてがみ、ありがとう」と伝えてあげると書くことが伝わる手段だと実感できます。

よくある質問

Q. 周りの子はもう読めます。遅れているのでしょうか?

A. 文字に関心を持つ時期は、同じ年齢でも1年以上の幅があります。日本語に触れる時間が限られる環境ではなおさらなので、日本のお子さんと同じ時期を目安にする必要はありません。見るべきは年齢ではなく、今どの段階にいるかです。

Q. 書き順は最初から正しく教えるべきですか?

A. 書くこと自体が楽しい時期は、形が取れていれば十分です。正しい書き順は、鉛筆の扱いに慣れてから整えていけます。最初から細かく直すと、書く意欲が先に削がれてしまいます。

Q. 英語のアルファベットと同時に進めても混乱しませんか?

A. 一時的に混ざることはありますが、多くは自然に整理されていきます。どちらかを止める必要はありません。

おわりに

ひらがなの練習を始めるのに決まった年齢はありません。大切なのは、お子さんが今どの段階にいるかです。始めるのが少し遅くても、取り戻せなくなることはありません。

4つの段階のどこにいるかが分かれば、次の一手は自然に決まります。

お子さまが今どの段階にいるのか、どのように練習を進めればよいのか、迷われることもあると思います。こどもクラブでは無料の学習相談を受け付けていますので、気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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